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制作年・国:1900年、イギリス
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監督・制作:ジョージ・アルバート・スミス(Brighton派)ウィキペディア
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形式:モノクロ・サイレント・短編(約1分20秒)ウィキペディア
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内容:少年がおばあさんの虫眼鏡を使って新聞、懐中時計、鳥籠の鳥、おばあさんの目、猫などを覗き込み、その映像がクローズアップで映される構成ですウィキペディア九州大学ライブラリガイド。
Contents
なぜ特筆されるのか? 映画史への影響
クローズアップ技法の先駆け
当時の映画はワンショット・ワンシーンが主流でしたが、本作ではクローズアップを用いたショットを挿入。虫眼鏡での視点を媒介に、観客がその対象物のディテールに引き込まれる構成は、映像表現に革新をもたらしましたウィキペディアeigakawaraban.blogspot.com九州大学ライブラリガイド。
ヴィネット(マスク)処理による視点ショット
クローズアップされた映像部分は、丸い縁取り(ヴィネット)でトリミングされ、それが「虫眼鏡を通して見る視点」であることを観客にわかりやすく示しています。これは視点ショットの仕組みを初めて映画に導入した例とも言われますJ-STAGE。
技術革新とアトラクション映画の誕生
本作はその後の物語映画に必要な「視点ショット」「ショットをつなぐ編集」を実験的に導入した作品です。観客は擬似的に“覗き見”を体験し、映像の驚きと快楽を味わうことになります。これは後の映画様式の基礎を築くものでしたJ-STAGEeigakawaraban.blogspot.com。
現代から見た感想
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Filmarksには、視点ショットやクローズアップの新鮮さに驚く感想があり、「猫がかわいい」「少年の視点が面白い」といった声も寄せられていますFilmarks+1。
まとめ
『おばあさんの虫眼鏡』は、映画の黎明期において「どう見せるか」に関する視覚語法の可能性を開いた重要作です。単なる初期の遊び映像ではなく、映画というメディアの表現力を広げた実験作として、映像技法の進化において欠かせない存在です。
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