基本的帰属の誤りとは
日常生活で「なぜあの人はあんな行動をしたのだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?
心理学では、他人の行動の原因を性格や人格のせいにしすぎる傾向を「基本的帰属の誤り(Fundamental Attribution Error)」と呼びます。
例えば、職場で同僚がミスをした場合、私たちはつい「怠け者だから」と考えがちですが、実際には体調不良や作業環境の問題が原因かもしれません。
どうして人は誤るのか
基本的帰属の誤りが生じるのは、状況の情報が見えにくく、行動そのものが目立つからです。
心理学者は、以下のように説明します。
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注意の偏り
他人の行動は目立つため、行動そのものに注目しやすい。背景の状況には注意が向かない。 -
認知の簡略化
複雑な状況や環境を考慮するより、性格で説明したほうが理解が簡単に感じられる。 -
文化的影響
西洋文化では個人主義が強く、行動を個人の特性で説明する傾向が強いことが研究で示されています。
具体例
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遅刻した同僚
「自己管理ができない人だ」と判断しがちだが、実際は交通渋滞や家庭の事情かもしれません。 -
道でぶつかった人
「無礼な人」と思い込むが、視界が悪かっただけの可能性もあります。
誤りを減らすには
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状況を想像する
行動の背景や環境要因を意識的に考える -
情報を確認する
単なる印象や第一印象で判断せず、事実や文脈を重視する -
自己反省を行う
「自分ならどうするか」を考えることで、他人への過度な性格判断を避けられる
まとめ
基本的帰属の誤りは、人間の認知のクセの一つです。他人の行動を性格だけで判断してしまうと、誤解やトラブルを生む原因になります。
日常生活で意識的に状況や背景に目を向けることで、より公平で柔軟な人間関係を築くことができます。
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