幼児虐待や学級崩壊といった問題を通して愛について描いた中脇初枝の小説を基に、『そこのみにて光輝く』などの呉美保監督が映画化したヒューマンドラマ。学級崩壊をさせてしまう新米教師、親からの虐待を受け自身も子供を虐待する母親、家族を失い一人で暮らす老人といった老若男女が、現実と葛藤しながらも生きていく姿を映す。出演は、『軽蔑』などの高良健吾や『そして父になる』などの尾野真千子をはじめ、池脇千鶴、高橋和也ら。奥深いストーリーと共に、実力ある俳優たちの演技合戦が楽しめる。
(C) 2015「きみはいい子」製作委員会
作品情報:http://www.cinematoday.jp/movie/T0019303
公式サイト:http://iiko-movie.com
配給:アークエンタテインメント
85点
いやーよかった。
とくに僕含め子育て世代の人たちにはグサグサ刺さりまくる映画だったです。
尾野真千子さん池脇千鶴さんのママ友の会話が
平和の中に鋭利な言葉の刃物がぐっさり言っちゃてるところとか
そんなお母さんの顔色をみて心配している子供とか
めっちゃ池脇千鶴イヤなやつやん!ってなってたらまさかの展開で
おれ、ママじゃないけど泣きそうになってしまった。
そして何よりリアルな演出。
ネグレクト疑惑のある子どものもっさりした髪や丈のあってない服装だったり
知的障害を持った子の演技(あの歳でできるものなのか??)
子どもたちの演技も自然で学級崩壊ギリギリの感じがよかった。
こどもの無邪気な残酷さって映画的な表現すると嘘っぽくなるんだけど
この映画は素晴らしくリアルだった。
基本面白いか面白くないかって感じで漫画みたいな凄惨な追い込みってしないんだよね。
なんていうか、全親が観たほうがいいって思ったよ。
ラストの考察【ネタバレ】
基本的にはハッピーエンドだったけど
ラストの岡野がネグレクト疑惑のある生徒神田の家のドアをノックしたところでエンドクレジットになる。
この終わり方は賛否両論あると思うけど、僕は結構好きだったなぁ。
もともとこの作品は小説では短編集でその中から3つのお話がピックアップされている。
つまりこの3つの話はお互いにリンクしていない。
でも、最後の岡野の行動は
虐待していた尾野真千子の話とリンクしていると思う。
池脇千鶴は虐待の連鎖を断ち切れたのは近所のおばあちゃんが身を挺して守ってくれたおかげだと言った。
つまり最後に岡野が起こした行動は将来的に神田くん(さん)の負の連鎖を断ち切る行為になるかもしれないという終わり方なのだ。
作品の内容を壊さず綺麗に回収する監督の手腕に脱帽。
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